至高のライバル対決
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:42 UTC 版)
「2000年のF1世界選手権」の記事における「至高のライバル対決」の解説
フェラーリ在籍5年目となるミハエル・シューマッハは開幕3連勝という好スタートを切り、第8戦カナダGP終了時点で22点のポイントリードを築いた。一方、3年連続チャンピオンを目指すミカ・ハッキネン(マクラーレン)は前半戦精彩を欠き、むしろチームメイトのデビッド・クルサードの方が好調さが目立った。 シューマッハが第9戦フランスGPから3連続リタイア(うち2戦はスタート直後の接触)と足踏みしてる間にハッキネンが盛り返し、第12戦ハンガリーGPの優勝で今季初めてポイントリーダーに立つ。続くベルギーGPでは、ハッキネンが周回遅れもろともシューマッハをオーバーテイクする圧巻のパフォーマンスをみせ、流れを完全に握ったかと思われた。 しかし、2連勝で反撃したシューマッハがチャンピオンに王手をかけ、第16戦日本GPを迎える。両雄は予選から火花を散らし、決勝では雨を味方につけたシューマッハが優勝し、自身3度目のドライバーズチャンピオンを決めた。フェラーリ在籍ドライバーの王者は1979年のジョディ・シェクター以来21年ぶり。フェラーリはコンストラクターズタイトルも制し、同じく1979年以来のダブルタイトル獲得となった。 F3時代からライバル関係にあるシューマッハとハッキネンは、激しくプレッシャーを掛け合いながらも、互いを認め合うフェアな対決を演じた。第14戦イタリアGP後の記者会見では感極まったシューマッハが泣き出し、隣に座っていたハッキネンが肩を叩いて慰めるというシーンがあった。
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