臨界前核実験とは? わかりやすく解説

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臨界前核実験(りんかいまえかくじっけん)

核爆発伴わない核実験

臨界至らない少量核物質瞬間的に圧縮し、その核物質どのような挙動を示すかを実験する連鎖反応によって核爆発が起こる寸前の状態を作り出すもの。未臨界実験ともいう。

核兵器用のプルトニウムは、冷戦時代大量に蓄えられ今でも核弾頭中に残すなどして保管されている。年数経過による劣化可能性があることから、保有する核兵器安全性と信頼性確保するという名目で臨界前核実験が行われるようになった

衝撃波プルトニウムなどが飛び散る様子調べておくと、核爆発そのものをほぼ正確にコンピュータ上でシミュレーションできる。したがって新し核兵器開発につながるのではないかと見る向き決し否定できない

アメリカは、1997年から計15回の臨界前核実験をしたことを公表している。また、ロシアは、1998年から15実施した今回イギリス実験参加は、1958年結ばれた米英相互防衛協定に基づくもので、臨界前核実験の経験国は3国となる。

包括的核実験禁止条約 (CTBT) では、核爆発至らない実験禁止されていない今回実験は、CTBT死文化をねらうアメリカの政治的な思惑もあるのではないか考えられている。

関連キーワード「包括的核実験禁止条約(CTBT)」
関連キーワード「核拡散防止条約(NPT)」

(2002.02.15更新



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