腰神経叢とは? わかりやすく解説

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腰神経叢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 01:34 UTC 版)

腰神経叢(ようしんけいそう)とは脊髄神経から分岐し骨盤臀部性器下肢のうちに大腿・脹脛へ繋がる神経叢の名称。

腰神経叢は脊髄神経から分岐し背中・腹部・鼠径部と下肢のうち大腿・脹脛・足に繋がる仙骨神経叢と相互に連結しているためこれらを合わせて腰仙骨神経叢と呼ぶ。

腰神経叢の構成

腰神経叢は第12胸神経~第4腰神経の前枝から構成されており、腰椎の両側で大腰筋の中に隠れる。

枝は皮枝と筋枝に分かれる。筋枝は腹筋、大腿の内側面、前面の筋を支配し、皮枝は外陰部、鼠径部、大腿の前面、内側面及び下腿の内側面に分布する。

  • 腸骨下腹神経
筋枝:錐体筋・側腹筋(外腹斜筋内腹斜筋腹横筋)を支配
皮枝:骨盤部の外側面及び下腹部の皮膚に分布
  • 陰部大腿神経
大腿枝:大腿前面の上端中央部の皮膚に分布
陰部枝:男性では精索に沿って下行し、陰嚢に分布
筋枝:精巣挙筋を支配。女性では子宮円索に沿って陰唇に分布
  • 腸骨鼡径神経
筋枝:側腹筋(内腹斜筋・腹横筋)を支配
皮枝:陰嚢叉は陰唇の皮膚に分布
  • 外側大腿皮神経:上前腸骨棘の内側で鼠径靭帯の下をくぐり、大腿外側面の皮膚に分布
  • 閉鎖神経(L2~L4):閉鎖動脈と共に閉鎖管を通った後の場合
筋枝:大腿内転筋群(外閉鎖筋薄筋長内転筋短内転筋大内転筋)を支配
皮枝:大腿内側面の皮膚に分布
筋枝:骨盤腔内で腸腰筋への枝を出し、骨盤から出た後は恥骨筋縫工筋大腿四頭筋・膝関節神経を支配
皮枝:主に大腿前面の皮膚へ分布
  • 伏在神経
皮枝:膝関節の内側で皮下に出て、下行して下腿と足背の内側面に分布

腰神経叢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:10 UTC 版)

「麻痺」記事における「腰神経叢」の解説

腰神経叢(L1〜L4)はL1〜L4神経形成され大腰筋と腰方形金に囲まれ下腹腔と大骨盤腔後面占める。神経叢主要な部位部分下行し、陰部大腿神経大腿神経閉鎖神経として鼠径靭帯下方へ深い大腿部達する。 大腿神経 大腿神経は腰神経叢の最大分枝である。L2L4神経吻合して形成され大腰筋腸骨筋の間の溝を下行し、鼠径靭帯中央をくぐり大腿前面にでる。分岐して運動大腿前面の諸筋、すわなち大腿四頭筋縫工筋恥骨筋支配する閉鎖神経 閉鎖神経閉鎖孔通り骨盤の外へ出て大腿内側至り大腿内転筋群を支配する

※この「腰神経叢」の解説は、「麻痺」の解説の一部です。
「腰神経叢」を含む「麻痺」の記事については、「麻痺」の概要を参照ください。

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