脱獄未遂事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 16:31 UTC 版)
「熊本大学生誘拐殺人事件」の記事における「脱獄未遂事件」の解説
上告中の1996年12月、福岡拘置所に勾留中のTが夜間、窓の鉄格子を切断しているのを看守が発見。実はTが別の看守Aと共謀して脱獄を計画していたことが発覚する。TとAは年齢が近いことから友人のような間柄となり、Tが冗談交じりに脱獄計画をAに語っていたが、やがて親に一目会って必ずかえってくるというTの言葉を信じたAが金切りノコや現金3千円を渡していた。 看守が囚人の脱獄を援助するという前代未聞の事件の調査の過程で、関東地方の拘置所に長年勤務していたAが、家族の病気により帰郷し福岡拘置所勤務となり、看守同士の人間関係に悩んでいたことが判明。また脱獄事件の調査中に、当時の福岡拘置所所長が所長室で自殺未遂を起こし、病院に運ばれた直後に飛び降り自殺を遂げた。Aは懲戒免職となり、逃走援助未遂で実刑判決を受けた。この脱獄未遂事件により、Aを含め福岡拘置所の職員12人が減給などの処分を受けた。
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