脊髄固有受容性姿勢制御に対する上位からの制御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/28 05:53 UTC 版)
「筋緊張」の記事における「脊髄固有受容性姿勢制御に対する上位からの制御」の解説
筋紡錘の感受性に影響を及ぼしている上位中枢からの作用を協調的に調節している。この姿勢制御に関る主な上位中枢に前庭系、網様体系、赤核系、皮質系がある。また、痙縮・固縮に強く関与するとされる。 前庭系 姿勢の変化に対応してその姿勢を維持する為の筋緊張を調節している。その筋緊張の調節における姿勢制御を迷路反射という。これは、前庭迷路(耳石器、外側半規管、垂直半規管の3つの半規管の総称)が賦活された結果生じた求心性インパルスが前庭神経核に送られ、さらに前庭脊髄路と網様体脊髄路の一部を介して脊髄運動ニューロンへ伝達される。 皮質系 随意運動に関する大脳皮質の運動野、感覚野、前頭葉からの皮質脊髄路である。途中に大脳基底核や脳幹部にも線維を送りながら下行する。脊髄で運動ニューロンへ投射していると同時に、1/3は後角の感覚中継部にも作用し、末梢からのフィードバック信号をカットして不必要な反射を抑制する。
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