背景および近縁語における類似例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:54 UTC 版)
「無音のh・有音のh」の記事における「背景および近縁語における類似例」の解説
ラテン語の "h" は、俗ラテン語時代に入るとほとんど発音されなくなっていたことが知られている。この結果として、現在のロマンス諸語の中でラテン語由来の h 音を保存している言語は全く存在せず、多くの言語では /h/ 音自体が存在しない。 フランス語の発達もこの経緯にもれないながら、一時期は外来語などのために /h/ 音も設けられたのだが、結局それも再度失われてしまい、/h/ のない現代フランス語に至っている、ということになる。 ちなみにスペイン語の発達過程においては、語頭に f をもつ単語の一部において、 f > h > 無音 のような子音弱化が生じたことが知られている。すなわち、当初 /h/ の存在しなかったところに語頭専用音として /h/ を得、その後再度失っている。
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