耶馬渓猿飛の甌穴群とは? わかりやすく解説

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耶馬渓猿飛の甌穴群

名称: 耶馬渓猿飛の甌穴群
ふりがな やばけいさるとびのおうけつぐん
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 大分県
市区町村 中津市山国町
管理団体 中津市(昭10・9・3)
指定年月日 1935.06.07(昭和10.06.07)
指定基準 地9
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 山國川上流變朽安山岩ヲ穿チテ峽谷ヲナセル部分ニ生シタル大小數百個ノ甌穴ナリ甌穴ノ或モノハ現時河床中ニアルモ其ノ多クハ峽谷岩石段上ニアリ以テ其ノ長キニ亘リテ生シタルモノナルヲ知ルベシ何レモ形甚タ美ニシテ甌穴トシテ標式的ノモノナリ

耶馬渓猿飛の甌穴群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 07:38 UTC 版)

耶馬渓猿飛の甌穴群。2011年4月28日撮影。

耶馬渓猿飛の甌穴群(やばけいさるとびのおうけつぐん)は、大分県中津市山国町(旧下毛郡山国町)の山国川上流にある甌穴(ポットホール)群。1935年(昭和10年)6月7日に国の天然記念物に指定されている。

特色

耶馬渓猿飛
の甌穴群
耶馬渓猿飛の甌穴群の位置

名勝及び耶馬日田英彦山国定公園に指定されている耶馬渓の中でも、上流部にあたる奥耶馬渓の猿飛の景、または、猿飛千壷峡と呼ばれる峡谷に位置する。

大小数百の甌穴から成る甌穴群で、全長約2kmにわたって続いており、このうち上流の約0.5kmが国の天然記念物に指定されている。現在も水が流れる河床にあるものもあるが、多くは河岸の段状部にあり、甌穴群が長い年月にわたる浸食作用によって形成されたことを物語っている。甌穴の形が美しいことも、天然記念物に指定された理由のひとつに挙げられている。

甌穴群が形成された地層は、新生代新第三紀中新世に噴出した凝灰角礫岩が変質したプロピライト(変朽安山岩)から成る。岩石中に散在するに、周囲の基質部分よりも硬い岩質のものがあるため、岩層表面の削磨につれて軟らかい部分が削られ、硬い礫が残って、ついには硬い礫がくぼみの中で転がるようになる。洪水時の水流で礫が激しく回転することによって、くぼみが大きくなり甌穴が形成されたと考えられている。

このプロピライトの地層は鉱床を含んでおり、この一帯にはかつていくつかの金山が開かれていた。

交通

関連項目

外部リンク

座標: 北緯33度25分54.0秒 東経130度59分54.6秒 / 北緯33.431667度 東経130.998500度 / 33.431667; 130.998500



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