耐障害性など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 08:57 UTC 版)
「対称型マルチプロセッシング」の記事における「耐障害性など」の解説
商用UNIX向けの上位クラスのサーバや基幹系Windowsサーバの一部においては、ブートCPUを固定化せず、正常に動作するCPUの何れか(故障CPUが無い場合は固定的)によりIPLが実行され、ブート処理を行う。パソコンや簡易なSMP構成の場合、ブートCPUが固定されているのが普通である。 全てのSMP対応OS/サーバにおいては、起動時にCPU障害が見つかった場合には、異常CPUはシステムに組み込まれず、正常なCPUのみで動作する事になる。一方、商用UNIXで高機能基幹系サーバを使用する場合、OSとファームウェアレベルにてCPUやキャッシュの機能チェックが稼動時に定常的に行われ、特定レベル以上のCPU障害の場合に動的にCPUを切り離し、業務を継続する。それ以外のサーバにおいては、NMI(ノンマスカブルインタラプト)にてPanic (UNIX) するか、有名なブルー画面に移行(Windows)し、システムが異常停止してしまう。 Linuxにおいても、2.6カーネル以降、NUMA/ブートCPUの移動などを組み込んだ商用大規模サーバで使用する事が可能であり、富士通のPrimeQuestや日本電気のNX7700i、IBMのPシリーズなどが提供されている。
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