耐陰性の強い苗木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:29 UTC 版)
「ギャップダイナミクス」の記事における「耐陰性の強い苗木」の解説
土壌シードバンクではなく発芽した実生状態でギャップの形成を待つもの。暗い林床でも数年から数十年は生存しギャップの形成を待っているが、生存期間内に十分なギャップが形成されない場合は枯死する。陰樹と呼ばれるものが多い。小さめのギャップであっても反応しやすい利点があるとされているが、実生苗で待機するため山火事には弱い。 マツ科のモミ属(Abies)やブナ科ブナ属(Fagus)が代表的。東北地方におけるブナ属などは火災の比較的少ない日本海側では優勢であるが、火災が多い太平洋側では同じブナ科でもコナラ属の方が優勢である。モミ属の実生は暗い場所と明るい場所では形態を大きく変えることで知られる。 横枝を伸ばし暗い林床に群生するモミ属の実生 倒木更新したモミ属
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