翼周りの低圧部によるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 08:25 UTC 版)
「飛行機雲」の記事における「翼周りの低圧部によるもの」の解説
引き起こし機動を行ったF/A-18Fの主翼上面に生じた雲 F/A-18CのLEXからの渦 揚力が生じている飛行機の翼上面では気圧が低くなっている。このとき大気は断熱膨張によって温度が下がっているため大気中の水蒸気が凝縮して水滴となり、飛行機雲として観察される。 特に翼端付近では翼下面と上面の気圧差から翼端渦と呼ばれる渦が生じており、中心付近の低圧部で雲が生じやすい。 ドッグトゥース(翼の切り欠き部)や、LEX(胴体と接する辺りの翼前縁部が延長されたもの)といったところに生ずる渦によっても生成されることがある。 ただし、いずれも大きな揚力が必要な引き起こしや旋回といった高G(重力加速度)機動時に生じやすく(大きな揚力が生じているときにはより低圧になっているため)、水平飛行時には普通この種の雲は見られない。 しかしながら、高揚力装置の一種であるフラップを完全に展張し揚力を大きく増す着陸時には、高G機動ではないものの、フラップ端や翼端に渦による雲が生ずることがある。 詳細は「#外部リンク」を参照
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