羅老ロケットとしての打ち上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 01:40 UTC 版)
「アンガラ・ロケット」の記事における「羅老ロケットとしての打ち上げ」の解説
2009年8月25日、韓国の羅老ロケット初号機が打ち上げられた。第一段にURM/RD-151が使用されており、全高30 mで重量140 トンの羅老は、サイズがアンガラ1.1と似ている。1回目となる打ち上げはURMの試験を兼ねており高度196 kmに達した。第1段すなわちURM/RD-151エンジンの打ち上げとしては成功したが、韓国で製造された2段目のフェアリングの分離に失敗したために衛星 (STSAT-A) の軌道投入はできなかった。この一連の韓国での打ち上げでロシアは2億1000万ドルの資金を得た。 2009年12月5日、ロシア連邦宇宙局はエンジンの試験が完了したが資金不足のためにアンガラの最初の飛行試験は2011年から2012年に延期すると発表。クルニチェフロケットの開発の完了までに次の3年間で10億ルーブル(約2億9000万ドル)の追加の割り当てが必要だと政府に打診した。 2010年6月10日、韓国の羅老ロケット2号機は発射137秒後、通信が途絶し、爆発、墜落した。失敗の原因は韓国側が製造した2段目が予定時間前に点火した事による。 2013年1月30日、韓国の羅老ロケット3号機はロシアの全面的な技術支援の下で、衛星STSAT-2Cを軌道投入する事に成功した。RD-151エンジンを搭載した1段目はロシアが単独で開発・製造・運用し、韓国は1段目に全く関わっていない。
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