署名の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 23:40 UTC 版)
「レンブラント・ファン・レイン」の記事における「署名の変遷」の解説
1633年にレンブラントは、署名を芸術家らしく「Rembrandt」というファーストネームだけの署名に変更した。大まかな経緯は、1625年頃の初期に彼はイニシャルの「R」またはモノグラムの「RH」(「Rembrant Harmenszoon‐ハルマンの息子レンブラント」の略)を使用していたが、1629年からはおそらくライデンの頭文字であろうLを加え「RHL」を使うようになった。これは1632年初期頃まで用いられたが、やがて父称を加えて「RHL-van Rijn」とするも、同年中にはファーストネームのみを本来のスペルである「Rembrant」へ変えた。1633年、彼は何らかの意図をもってこれにdを入れた小変更を施して「Rembrandt」とし、以後このサインを使い続けた。この改訂は表示だけのもので、名前の発音まで変えるものではなかった。このdを加えたサインは数多い絵画やエッチングに用いられたが、同時代に作成された書類にはdがない名前が使われた。ファーストネームだけを署名に用いる彼のこのような取り組みは、後にフィンセント・ファン・ゴッホも行った。これらは、ラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロらファーストネームだけで認知される先人に倣ったものと考えられる。
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