絵日記からわかる幕末の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 02:03 UTC 版)
「石城日記」の記事における「絵日記からわかる幕末の様子」の解説
茶漬けを好んで食し、6月20日の記録では、朝食・午飯・夕食の三食とも茶漬けと記されている。 鎧櫃(甲冑や武具を納めた箱)は玄関近くの壁や棚に置くのが武家の習慣であったが、永い太平の世になったことで床の間に置かれている様子がたびたび描かれている。 当時の炬燵の様子が描かれている。 皇女和宮が中山道を通る際の護衛の準備につき、各武家が忙しい中、武装を手作りしていた様子を記し、石城自身、鎖を鉢巻に縫う様子を描いている(この他、腹巻や鎖帷子も作られている様子が描かれ、軽装とわかる)。 長徳寺の篤雲和尚(別名泰流軒)が、居合術・棒術・太刀・長刀・柔術を教えており、石城は居合を学んでいる様子が描かれている(石城が正座で、和尚が立ったまま上段に構えている)。 石城は占筮もでき、筮竹を用いて、僧侶の使いを占う様子が描かれている。 酔った石城の鞘から小柄が落ち、小指に刺さるといった武家らしかぬ失態も描いている他、酔ったために落ちてずぶ濡れになり、(武家ゆえに)人目を気にして顔を隠して井戸へ行くなど、酒にまつわる失敗がたびたび描かれている。
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