素人発想、玄人実行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:59 UTC 版)
金出は自作の座右の銘として「素人発想玄人実装」を考案し、書家の國井久美子に書いてもらった書を自宅に飾っている。実装という言葉は一般になじみがないため、講演や書籍では「素人発想、玄人実行」という言葉を用いた。なお、素人発想、玄人実行というものの、決して素人と玄人が組めば良いと言っている訳ではない。 事例としてゼロックス社のパロアルト研究所がパーソナルコンピュータの原型「Alto」を開発したことや、ホンダや「ASIMO」を、ソニーが「AIBO」を開発したをあげ、生活の質工学センターにおけるスマートヘッドライトの開発例も紹介している(雨粒の反射が問題になるなら雨粒に光を当てなければよいという発想)。また、博士課程の学生が博士論文を書く頃に、素人と玄人の狭間でよい仕事をすることが多いと指摘している。 さらに「成功を疑うのが一番難しい」と指摘し、ゼロックスがコピー事業の成功から抜け出せずにAltoを事業化できなかったことを指摘している。また、「素人発想玄人実行」は自身に対する戒めでもあると語っており、Lucas-Kanade法(英語版)も当初金出自身は論文化に否定的だったという。
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