系統的位置付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 11:46 UTC 版)
ペロミクサはミトコンドリアや発達したゴルジ体、ペルオキシソームを持たないうえ、かつては鞭毛を持たず、また有糸分裂も行わないと考えられていた。細胞核はあるものの、真核生物の細胞質にあるその他の構造のほとんどを持たないことから、1970年代には原核生物と現代的な真核生物の中間に位置する、原始的な真核生物の生き残りだと位置づけられた。特にミトコンドリアを持たず、原核生物を共生させているところから、ミトコンドリアの獲得の過程を体現している生物と見なす考えもあった。 しかし1988年に痕跡的な鞭毛の存在と、有糸分裂が示された。さらに1995年以降に行われた分子系統解析では、真核生物の基部には位置せず一般的なアメーバ類と近縁なことが示された。したがって、ペロミクサは「原始的」なのではなく、二次的に細胞構造が単純化したものと考えられている。
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