精神外科を取り上げた作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 03:21 UTC 版)
「精神外科」の記事における「精神外科を取り上げた作品」の解説
手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』では精神外科(ホセ・デルガードの開発したスティモシーバー)の描写がある第58話「快楽の座」が単行本未収録となっている。他にも未収録の作品はあるが、文庫版や他の書籍での収録や改作などが行われていないのはこの作品のみである。この話の中ではブラック・ジャックは脳に電気刺激を与えたのみにも関わらずロボトミーという語の誤用に対して障害者団体である全国青い芝の会などから「ロボトミーを美化している」と抗議が来たためと一説では言われるが、実際の漫画では手塚は精神外科に対し否定的な描写をしている。また、単に言葉が使われているだけ、しかも誤用されているもの(これは「快楽の座」も同様)として、第41話「植物人間」がある。これは単行本(旧版少年チャンピオン第4巻)に収録されていたが、後に、「からだが石に…」に差し替えられた。 医学博士で作家の渡辺淳一による『脳は語らず』は、1970年代に日本の大学で行われ、後で週刊誌などに取り上げられた「事件」に発展したロボトミー手術をドキュメンタリータッチで描いた小説である。 映画「カッコーの巣の上で」では、ロボトミー手術を受け廃人になる登場人物の姿が描かれている。 日本映画でも同時期に、ロボトミー手術により廃人化させられる描写が見られる。例として、1978年の「皇帝のいない八月」では自衛隊のクーデターを未然に防げなかった陸上幕僚監部幹部が、同年の「ブルークリスマス」では最初にUFOの実在を訴えた科学者が、機密保持のためにロボトミー手術を受けて廃人化される描写が描かれている。
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