粉体移動方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:55 UTC 版)
粉体移動方式表示デバイスには電子粉流体方式と帯電トナー型表示方式があり、前者は粒体と流体との中間的な性質を示し、高速応答性、高反射率、広視野角、低消費電力、メモリー性を有し、コストも液晶に比べて安いとされる白色の電子粉流体が使用され、浮遊状態になるとカサ密度が10倍近くまで増加して高い流動性を有し、電気に敏感に反応して帯電時には粒子同士が反発する性質がある。一方、後者の帯電トナー型表示方式では一対の電極基板にはさまれた空間にお互いに異なる光学特性(白、黒の色)と帯電特性をもった2種類の絶縁性粒子が封入されており、基板と基板の間は空気などの気体で、表示面側の基板は透明電極と透明基材からなり、帯電したトナー粒子を電界によって移動させて文字や画像を表示する方式で基板内面に付着した粒子を外部から基板を通して視認できる。
※この「粉体移動方式」の解説は、「電子ペーパー」の解説の一部です。
「粉体移動方式」を含む「電子ペーパー」の記事については、「電子ペーパー」の概要を参照ください。
- 粉体移動方式のページへのリンク