筆写本の所在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 01:23 UTC 版)
第1期の筆写本は、社員が書いた原稿を美妙と紅葉が清書し、社員間で回覧していた。 筆写本を保管していた丸岡九華が昭和2年(1927年)に死去した後、息子の丸岡定雄の手により骨董屋に流れ、文芸の世界とは縁のない加藤順晤という人物の所有になった。やがて泉斜汀の手に渡り、その所有権の主張をはじめ、他の同人から問題視された。その後、市場に再び流れ、斎藤昌三と豊中清の同意のもと、文学書蒐集家の生田源太郎のもとに渡った。 昭和14年(1939年)1月、1938年秋に生田が亡くなり、蔵書を引き受けたカズオ書店が「明治文学書売立会」と称して再び市場に放出した。 本間久雄を経て、勝本清一郎の蔵書になった(落札価格は2001円)。1960年、勝本は目次部分の公表を許した。
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