第4留 -悲しむ母マリアと出会う-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 06:09 UTC 版)
「ヴィア・ドロローサ」の記事における「第4留 -悲しむ母マリアと出会う-」の解説
同じくアルメニア使徒教会の敷地内にある第4留であるが、この場所でイエスは母マリアと遭遇したという。ただし、そのエピソードも福音書では述べられていない。1881年に建てられた「苦悩の母マリア教会」(「失神の教会(Chapel of the Fainting)」とも呼ばれている)の前では、多くの信者がマリアの悲しみを慮って祈りを捧げている。1874年、同教会の基礎工事における発掘に際して十字軍時代の教会跡が露出した。さらには、5世紀から6世紀にかけてのビザンチン時代に属すると思われるモザイク床も発見されたのだが、その中央部には北側に向けられた一対のサンダル(あるいは素足)が描かれていた。サンダルは14世紀のスラブ語による聖餐式において、マリアが十字架を背負って通り過ぎる息子の姿を耐え忍んだ場所の証として記念されている。とはいえ、マリアにまつわる伝承自体、14世紀以前に誕生したものとは見られていないため、このモザイク床は宗教的な教義とは関係なく鑑賞する必要がある。もっとも、この施設は現在のところ完全に閉鎖されており、部外者が訪れることはできない。
※この「第4留 -悲しむ母マリアと出会う-」の解説は、「ヴィア・ドロローサ」の解説の一部です。
「第4留 -悲しむ母マリアと出会う-」を含む「ヴィア・ドロローサ」の記事については、「ヴィア・ドロローサ」の概要を参照ください。
- 第4留 -悲しむ母マリアと出会う-のページへのリンク