第3事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 11:24 UTC 版)
上り2000H列車が線路を歩く乗客を撥ねつつ、停止中の下り2117H列車へ衝突(第二事故から5分50秒後[要出典]) 取手発上野行きの2000Hは、地震の影響で定刻より約2分ほど遅れて南千住駅を発車した。同じ頃三河島駅信号扱所から「上り線支障」の電話連絡が南千住駅の信号扱所に入り、信号手は直ちに出発信号を停止現示に変えようとしたが、その時点で2000Hは既に信号扱所の前を通過中であり、間に合わなかった。2000Hの運転士は事故発生を知らずに運転を続け、事故現場の近くに接近したところで線路上を歩く乗客に気付いて非常ブレーキを掛けたが間に合わず、次々と乗客を撥ねながら2117Hの1両目に激突した。 2000Hは先頭車(クハニ67007)が粉砕し、2両目から4両目が高架下の倉庫に転落して大破した。また、2117Hの1両目と2両目も、原形を留めない状態となった。この結果、2117Hおよび2000Hの乗客・運転士併せて160名が死亡、296名が負傷する大惨事となってしまった。 死傷者の中には、脱線した2000Hから脱出する際に高架下に転落した者もあったという。
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