第2景 ディドの王宮の庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:57 UTC 版)
「トロイアの人々」の記事における「第2景 ディドの王宮の庭」の解説
アンナと大臣のナルバルが話し合っている。アンナは「ディドが猛々しい夫を迎え、カルタゴは立派な国王を迎えるということではないの」と楽観的だが、ナルバルは「仕事は遅れ、公務は遅延しており、第一、エネの使命はイタリアでトロイアを再興することじゃないのか、これは憂慮すべき事態だ」と悲観的である。そこに、ディドとエネが入場してくる。宴会が開かれ、バレエのシーンとなる。エジプトの踊り子の踊り、奴隷たちの踊り、ヌーベイ人の奴隷たちの踊りが披露される。心満たされぬディドは次に、宮廷詩人イオパスに詩を歌わせる。それでも不安なディドはエネにトロイアの話を語らせ、ヘクトルの未亡人アンドロマックはヘクトルの幼い子供アステュアナクスを殺され、夫の仇アキレウスの息子ピュルスの妻にされた話を聞いて嘆き、動揺する。二夫にまみえることに抵抗を感じていたディドは、この話に一方で安堵を覚え、放心したようにエネに近づいていく。やがて、取り巻きが去ると「恍惚と陶酔の夜」のデェエットを歌い結ばれる。最後に、「イタリアへ!」と神メルクリウスが現れ、重々しく3度繰り返し、消えてゆく。
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