第1号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 18:57 UTC 版)
全長90メートルの前方後円墳。後円部の直径は51メートル、前方部の長さは39メートル。神奈川県内で最大の前方後円墳である。丘陵を構成する岩盤を削って整形し、その上に盛土で墳丘を盛り上げて造成した。第2号墳と異なり、墳丘に葺石は用いられていない。出土品としては土器、壺形埴輪と円筒埴輪が出土している。発掘された土器や埴輪、さらには墳形から見て、4世紀、古墳時代前期に築造された古墳であると推定されている。 2006年(平成18年)度から行われている発掘で、墳丘に幅2メートル程度のテラスがあることがわかり、段築があることが判明した。また後円部頂上部の平坦面に、埴輪が円形に並べられていたことがわかった。そして第1号墳は後円部がいびつな形をしているが、これは古墳完成後の崩落などによって墳形がゆがんだものと考えられていたが、もともと造営当初からいびつな形をしていた可能性が高いことが判明した。 第1号墳の前方部と後円部のくびれ付近から後円部墳丘を撮影。 第1号墳の前方部。前方部後方から撮影。
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