第十六章「外の世界」《Volume 16『A LARGER WORLD』》
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「ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「第十六章「外の世界」《Volume 16『A LARGER WORLD』》」の解説
リックたちの共同体は、またしても食糧不足に苦しめられていた。いくら掻き集めてもすぐに底をつく。そんな彼らの様子を見守っている男がいた。ポール・モンロー、またの名をジーザス。ヒルトップと呼ばれる大きな共同体からやって来たと話す。襲撃ではなく交易が目的だと。しかも、共同体はほかにも存在していると話し、リックらを驚かせる。 だが警戒を解かないリックはジーザスを捕え、監禁する。そして付近を偵察するが、敵が潜んでいる様子はない。外の世界に疎くなっているのではないかと懸念するリック。ジーザスを信用し、塀の外へ足を踏み出す時が来たのではないかと考え始める。 一方、そんな父の迷いをよそに、カールはジーザスと心を通わせている。リックは、ひとまずジーザスの誘いに乗ってみる決心をし、アンドレア、ミショーンらと共に出発する。その車には密かにカールも乗り込んでいた。ヒルトップに到着する寸前、ジーザスはリックに話しかける。彼らの人間性を試していたが、カールと出会い、リックが善人であることを確信したのだと。 それでも油断することなく、リックらはヒルトップの内部へと足を踏み入れる。塀の内側には、ひとつの町が広がっていた。家畜が飼育され、畑が耕されている。深く感銘を受ける一行。 ヒルトップの"ボス"を名乗るグレゴリーに引きあわされる。そこへ一人の男が帰還し、突然グレゴリーを刺す。制止しようとしたリックも襲われ、やむなく男を殺してしまう。 すべては、ニーガンという男の率いる〈救世主〉というグループの仕業なのだとジーザスは説明する。ヒルトップは暴力によって脅され、"安全保障"の代償として収穫物の半分を差し出すという"契約"を結んでいた。先程の男は仲間を人質に取られたうえで、収穫物が足りないという"メッセージ"をグレゴリーに届ける役割を課されていたのだった。 ジーザスらの探索にもかかわらず、〈救世主〉の本拠地は不明のままだった。しかもヒルトップの住民は、彼らに立ち向かう勇気を持っていない。そこで、リックは提案する。〈救世主〉を倒すかわりに物資を分けてもらえないかと。そもそも交易できるような物資を持ち合わせていないとリックは説明する。グレゴリーとの交渉が成立する。 帰路、その契約に疑問を抱く仲間たちに、ヒルトップには未来があると説くリック。文明を再建するための最初の一歩を踏み出そう、と。
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