第五次通貨交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 14:52 UTC 版)
「ニクソン・ショック#沖縄の通貨交換」も参照 1972年5月15日の沖縄県本土復帰に伴い法定通貨が日本円に復し、同日から5月20日にかけてアメリカドルから日本円への通貨切替が行われた。なお5月20日まではドルも併用が認められていた。交換用の日本円の紙幣・硬貨は海上自衛隊の輸送艦により本土から輸送され、同年5月2日から3日にかけて沖縄に搬入された。 1ドル = 305円とする交換が行われたが、前年の1971年8月27日に実施された変動為替相場制への移行にともないドル下落が発生し、この影響で保有する現金資産が目減りすることになる沖縄県内では1972年2月に通貨ストが発生するなど混乱がみられた為、琉球政府と日本政府により極秘に準備が行われ1971年10月9日実施の通貨確認の時点で個人が保有するドル現金および預金については本土復帰後に差額分(1ドルあたり55円)を日本政府が補償することで1ドル = 360円とされた。 様々な対策が取られたものの変動為替相場制への移行の影響に加えて法定通貨の変更に伴う便乗値上げが相次いだため、第五次通貨交換の前後には物価が高騰し生活必需品の買い占めが発生するなど、沖縄県内において経済的な混乱が発生することとなった。
※この「第五次通貨交換」の解説は、「B円」の解説の一部です。
「第五次通貨交換」を含む「B円」の記事については、「B円」の概要を参照ください。
- 第五次通貨交換のページへのリンク