第二次世界大戦前および戦中期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 00:03 UTC 版)
「ヘンシェル」の記事における「第二次世界大戦前および戦中期」の解説
1920年代に世界的な経済の低迷が見られた時、ヘンシェルは機関車製造事業に依存しないためにもう1つの事業の柱を作ることを考えた。そこで、既にかなり市場が拡大していた商用車の製造に参入した。1925年、トラックとバスの製造を開始し、スイスのフランツ・ブロツィンツェヴィッツ社(Franz Brozincevic)からのライセンスを元に当初からかなり先進的な3トン・5トン車を約300両製造した。 翌年には、搭載されるガソリン、ディーゼルエンジンまでをも独自設計としたトラックとバスを開発している。1920年代終わりには、蒸気駆動のトラックと自動車、木炭ガス化駆動のバスなども実験されたが、どちらも少数の製造に留まった。1930年代初頭には、商用車のラインアップは2トン車から12トン車までとなった。1932年、技術者のフランツ・ラング(Franz Lang)の開発により、ヘンシェル・ラノヴァ(Henschel-Lanova)ディーゼルエンジンが登場した。このエンジンは、機関車・バスの製造の両方に使用された。このラノヴァ燃料噴射ポンプはヘンシェルのトラックに1960年代初めまで使用された。1930年代にはヘンシェルはトラックやバスの製造事業者としての地位を確立した。 装甲車に加えて、大型トラックもまた第二次世界大戦で使用された。
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