第2次キャメロン内閣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 第2次キャメロン内閣の意味・解説 

第2次キャメロン内閣

(第二次キャメロン内閣 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 14:27 UTC 版)

第2次キャメロン内閣
イギリス 第95代内閣
成立年月日 2015年5月11日
終了年月日 2016年7月13日
組織
元首 エリザベス2世
首相 デーヴィッド・キャメロン
閣僚数 32
与党 保守党
影の内閣 第2次ハーマン影の内閣
野党 労働党
野党党首 ハリエット・ハーマン(党首代行)
詳細
成立直前の選挙 2015年総選挙
前内閣 第1次キャメロン第2次改造内閣
次内閣 第1次メイ内閣

第2次キャメロン内閣(だいにじきゃめろんないかく)は、2015年5月7日に実施された庶民院議員総選挙の結果を受けて、デーヴィッド・キャメロン首相に任命され、組閣したイギリスの内閣である。前第1次キャメロン第2次改造内閣までは、保守党自由民主党連立政権であったが、総選挙での勝利により、保守党単独政権となった。

2016年6月に実施された欧州連合からイギリスが離脱するか残留するかの是非を問う国民投票の結果を受けて、キャメロン首相は新しい保守党党首が選出された後に首相を辞する考えを示した。キャメロン首相は7月13日に辞任し、キャメロン内閣で内務大臣を務めていたテリーザ・メイが新たな首相に就任することが2016年7月11日に発表された[1]

概説

キャメロン首相は、財務大臣にジョージ・オズボーン、内務大臣にテリーザ・メイ、外務・英連邦大臣にフィリップ・ハモンド、そして国防大臣にマイケル・ファロンを留任させる閣僚人事を、2015年5月8日の午後に発表した。オズボーンは、前内閣でウィリアム・ヘイグが保持していた名誉職である筆頭国務大臣の称号を与えられた。[2][3]

他の閣僚人事については、当週内に発表された[4]。前内閣でコミュニティー大臣を務めたエリック・ピックルズは内閣を去り、ナイトの爵位を授与された。現内閣では、ピックルズに代わり、グレッグ・クラークが同大臣職を務める。マイケル・ゴーヴは、クリス・グレイリングに代わって、司法大臣に転任した。グレイリングは新たに庶民院院内総務となった。

複数の空席となっている閣僚ポストは、以前、自由民主党が担っていたが、後に保守党の大臣によって、空席を埋められた。すなわち、ビジネス大臣、エネルギー大臣、スコットランド大臣、財務省主席担当官の各大臣には、サジード・ジャビド、アンバー・ラッド、デービッド・マンデル、グレッグ・ハンズが、それぞれ就いたほか、ジャビドが前任者の文化大臣にはジョン・ウィッティングデールが就いた。

マシュー・ハンコックが新しい内閣府担当大臣に就いた一方、マーク・ハーパーはゴーヴに代わって院内幹事に就任した。アナ・スーブリは、小規模ビジネス・産業・事業担当大臣に任命された。また、プリティ・パテルは新しい雇用担当大臣に任命され、ロバート・ハルフォンは無任所大臣となった。

閣僚

役職 画像 大臣 任期 備考
首相
第一大蔵卿
行政機構担当大臣
保守党党首)
デイヴィッド・キャメロン MP 2010年5月11日 - 留任
財務大臣
第二大蔵卿
筆頭国務大臣
ジョージ・オズボーン MP 2010年5月12日 -
2010年5月11日 -
2015年5月8日 -
留任
内務大臣 テリーザ・メイ MP 2010年5月12日 - 留任
外務・英連邦大臣 フィリップ・ハモンド MP 2014年7月15日 - 留任
国防大臣 マイケル・ファロン MP 2014年7月15日 - 留任
司法大臣
大法官
マイケル・ゴーヴ MP 2015年5月8日 -
2015年5月9日 -
財務政務次官、庶民院院内幹事から転任
庶民院院内総務
枢密院議長
クリス・グレイリング MP 2015年5月9日 -
2015年5月8日 -
大法官、司法大臣から転任
教育大臣
女性・平等担当大臣
ニッキー・モーガン MP 2014年7月15日 -
2014年4月9日 -
留任
貴族院院内総務
王璽尚書
ストウェル・オブ・ビーストン女男爵 MBE PC 2014年7月15日 -
2014年7月15日 -
留任
エネルギー・気候変動大臣 アンバー・ラッド MP 2015年5月11日 - 新任
ビジネス・イノベーション・職業技能大臣 サジド・ジャヴィド MP 2015年5月11日 - 文化・メディア・スポーツ大臣から転任
文化・メディア・スポーツ大臣 ジョン・ウィッティングデール OBE MP 2015年5月11日 - 新任
労働・年金大臣 イアン・ダンカン・スミス MP 2010年5月12日 - 留任
交通大臣 パトリック・マクローリン MP 2012年9月4日 - 留任
環境・食糧・農村大臣 リズ・トラス MP 2014年7月15日 - 留任
コミュニティー・地方政府大臣 グレッグ・クラーク MP 2015年5月11日 - ビジネス・イノベーション・職業技能閣外大臣
(大学・科学・都市担当)から転任
国際開発大臣 ジャスティン・グリーニング MP 2012年9月4日 - 留任
保健大臣 ジェレミー・ハント MP 2012年9月4日 - 留任
北アイルランド大臣 テリーザ・ヴィリアーズ MP 2012年9月4日 - 留任
ウェールズ大臣 スティーヴン・クラブ MP 2014年7月15日 - 留任
スコットランド大臣 デイヴィッド・マンデル MP 2015年5月11日 新任
ランカスター公領大臣 オリヴァー・レトウィン MP 2014年7月15日 - 留任
無任所大臣 ロバート・ハルフォン MP 2015年5月11日 - 新任
下記の役職者も閣議に出席
財務政務次官
庶民院院内幹事
マーク・ハーパー MP 2015年5月9日 - 新任
財務省主席担当官 グレッグ・ハンズ MP 2015年5月11日 - 新任
内閣府担当大臣
財務省主計長官
マット・ハンコック MP 2015年5月11日 - ビジネス・イノベーション・職業技能閣外大臣
(ビジネス・事業担当)、エネルギー・気候変動閣外大臣
(エネルギー担当)、ポーツマス担当大臣から転任
外務・英連邦閣外大臣
(外務担当)
アンリー・オブ・セント・ジョンズ女男爵 DBE PC 2014年8月6日 - 留任
ビジネス・イノベーション・職業技能閣外大臣
(小規模ビジネス・産業・事業担当)
アナ・スーブリ MP 2015年5月11日 - 新任
労働・年金閣外大臣
(雇用担当)
プリティ・パテル MP 2015年5月11日 - 新任
下記の役職者も必要に応じて閣議に出席
法務長官 ジェレミー・ライト QC MP 2014年7月15日 - 留任

※略称については以下を参照

  • MP 「Member of Parliament」を略した称号。 (下院議員)
  • PC 「Privy Councilor」を略した称号。(枢密顧問官)
  • QC 「Queen's Counsel」を略した称号。(王室顧問弁護士、勅選弁護士[5]

脚注

  1. ^ “Theresa May to succeed Cameron as UK PM on Wednesday”. BBC News. (2016年7月11日). http://www.bbc.com/news/uk-politics-36768148 2016年7月11日閲覧。 
  2. ^ Election 2015: Prime Minister and ministerial appointments”. Prime Minister's Office (2015年5月8日). 2015年8月20日閲覧。
  3. ^ Nicolas Watts (2015年5月8日). “George Osborne made first secretary of state in cabinet reshuffle”. Guardian. 2015年8月20日閲覧。
  4. ^ Election 2015: Prime Minister and ministerial appointments - News stories - GOV.UK”. www.gov.uk. 2015年8月20日閲覧。
  5. ^ Queen's Counsel”. 新英和中辞典 第6版(エキサイト辞書). 2015年8月20日閲覧。
先代
第1次キャメロン第2次改造内閣
イギリスの内閣
2015年5月11日 - 2016年7月13日
次代
メイ内閣



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第2次キャメロン内閣」の関連用語

第2次キャメロン内閣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第2次キャメロン内閣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第2次キャメロン内閣 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS