第三因子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/26 05:04 UTC 版)
解離性防衛の形態を決定し、病態を形成するような影響力と素因 第三因子は二次的な雑多な問題をまとめており、それを更に3つに分類している。 そのひとつは「第一因子と第二因子に挙げた生得的メカニズム」に関わる問題。もうひとつは「第一因子と第二因子に挙げた解離の力動を促進する生得的能力」である。その中には「イマジナリーフレンド」や「発達論的要素」も含まれる。 第三因子の3つめは「外的影響力」であり、「子供時代」と「現在」に分かれる。「子供時代」には「役割行動の奨励」「矛盾する親の欲求や強制力のシステム」「多すぎる養育者」が挙げられ、これらは先の「発達論的要素」にも関係する。 そして「DID患者への同一化」がある。「現在」については「メディアと印刷物」「(治療者の)面接技法の誤り」なども含まれている。「面接技法の誤り」はコリン・ロス(Ross,C.A.)の言う「医原性経路」にも関わる。一方「メディアと印刷物」「DID患者への同一化」については、DIDの診断が急増した1980年代の状況を現している。『イブの3つの顔』は映画化されてアカデミー賞までとる大ヒットであり、『シビル』もベストセラーとなりテレビ映画化された。そして1980年の『ミシェルは覚えている』という本に始まる悪魔的儀式虐待の「生存者」物語である。
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