第三回競馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:16 UTC 版)
馬券禁止を受けて、結果として最後になる板橋競馬第三回は1908年12月22,23,24の3日間で行われた。入場者は激減し、『馬匹世界』誌14号によると入場券の値段を1等1円、2等50銭と大幅に値下げしたにもかかわらず、初日は2等が4枚しか売れず、2日目にも2等が4枚、3日目には1等が1枚、2等が3枚しか売れなかった。有料入場者のほかに招待客もいたが競馬場は閑古鳥が鳴く。新聞も『作二日目の板橋競馬は初日にも増したる寂しさ只徒に馬主と刑事のみウヨウヨと場内に彷徨するのみ、但此に特筆するべきは何れも上品な(?)奥様達が凡そ二十人も見えた一事だ、之れ或は競馬会の一進歩かも知れぬー読売新聞明治41年12月23日朝刊』と様子を伝えている。レースは3日間とも1日に13レース行われるが賞金額も大きく引き下げられている。 第一レースは東京ジョッケー倶楽部豪州産新馬のレースで7頭立て3/4マイル、賞金は1着が100円、2着が40円、3着が25円で行われ、勝ち馬は5歳牝馬のツイデン、タイムは1分24秒。 第二レースは内国産抽籤馬4頭立てで距離は1マイル。賞金は1着が100円、2着が30円、3着が20円。勝ち馬は4歳牡馬のカチクモ、タイムは2分4秒41。 以下三日間とも賞金額を大幅に減らしながらも13レースずつ行われている。
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