第一様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 23:56 UTC 版)
「ポンペイの壁画の様式」の記事における「第一様式」の解説
「第一様式」または「漆喰装飾様式」、「外被様式」、「被石様式」などと呼ばれるこの様式は前2世紀から前80年頃にかけて見られる。第一様式は大理石を模してトロンプ・ルイユ的な効果を狙うことに特徴付けられる。大理石のほかにも吊り下げられたアラバスターの円盤が縦に並んだ様子や、黄色い木製の梁や白い支柱や軒を模した例がある。この様式はエジプトのプトレマイオス朝の宮殿を模倣したもので、モデルとなった宮殿では本物の石や大理石が壁に嵌め込まれていた。この時代にローマがギリシアやヘレニズム諸国と交流もしくは征服したことにより広がったヘレニズム文化の広がりを反映している。 前2世紀後半のヘルクラネウムのサムニウム人の家の壁画にその例を見ることができる。
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