笠原英彦とは? わかりやすく解説

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笠原英彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 07:40 UTC 版)

笠原 英彦(かさはら ひでひこ、1956年8月22日 - )は、日本政治学者歴史学者慶應義塾大学法学部教授。専門は日本政治史、日本行政史、皇室典範

経歴・人物

東京都出身[1]

神奈川県立湘南高等学校卒業後[2]、1980年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1985年同大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。法学博士[3]

1988年から1989年、2000年から2001年に、二度スタンフォード大学に客員研究員として研究留学している。

皇位継承問題の専門家として、メディアの出演機会も多い。

2012年4月、野田佳彦内閣により首相官邸で開かれた「皇室制度に関する有識者ヒアリング」に招かれ、安定的皇位継承と皇室の活動について皇族の減少を指摘した[4]

2016年11月、首相官邸で開催された安倍晋三首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の専門家ヒアリングに招かれた際には、生前退位について「退位の制度化はすべきではない」「象徴としての 国民統合の機能が低下する」「摂政の設置がいい」「皇室典範の改正や特例法、いずれの方法もとるべきではない」などの反対論を述べた[5]

2021年4月、菅義偉内閣により首相官邸で開かれた「退位特例法の付帯決議に関する有識者会議」の専門家ヒアリングに招かれ、皇位継承資格を男系女子まで拡大することや皇位継承順位は男系男子優先を主張し、国民の間に直系長子による継承を望む声が大きいことを指摘した。

著書

単著

共著

編著

  • 『国会改革の政治学 議会デモクラシーの復権』PHP研究所、1995年6月。ISBN 4-569-54823-7 堀江湛(共編著)
  • 『日本政治の構造と展開(慶応義塾大学法学部政治学科開設百年記念論文集)』慶応義塾大学出版会、1998年10月。ISBN 4-7664-0713-X 
  • 『日本行政の歴史と理論』芦書房、2004年12月。ISBN 4-7556-1181-4 桑原英明(共編)
  • 『近代日本の政治意識 (叢書21COE-CCC多文化世界における市民意識の動態)』慶應義塾大学出版会、2007年8月。ISBN 978-4-7664-1415-8 
  • 『日本行政史』慶應義塾大学出版会、2010年10月。ISBN 978-4-7664-1784-5 
  • 『日本の政治と行政』芦書房、2012年11月。ISBN 978-4-7556-1252-7 桑原英明(共編)
  • 『公共政策の歴史と理論』ミネルヴァ書房、2013年4月。ISBN 978-4-623-06272-0 大山耕輔(監修)、桑原英明(共編著)
  • 『グローバル化と日本の政治・経済 TPP交渉と日米同盟のゆくえ』芦書房、2014年5月。ISBN 978-4-7556-1265-7 河野康子(監修)、阿部顕三(共編)
  • 『日本の政治と行政 改訂版』芦書房、2015年4月。ISBN 978-4-7556-1277-0 
  • 『なぜ日本型統治システムは疲弊したのか 憲法学・政治学・行政学からのアプローチ』ミネルヴァ書房〈MINERVA人文・社会科学叢書〉、2016年6月。ISBN 978-4-623-07505-8 大石眞(監修)、縣公一郎(共編著)

監修

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.308
  2. ^ 『慶應義塾大学法学部政治学科百年小史』慶應義塾大学出版会、1998年11月、260頁。 
  3. ^ 国立国会図書館. “博士論文『太政官制と官僚制』”. 2023年12月22日閲覧。
  4. ^ 読売新聞』2012年4月24日
  5. ^ 『読売新聞』2016年11月25日

外部リンク




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