究極因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 22:02 UTC 版)
ゼロサム思考の究極因として、人類の進化の結果である可能性が考えられる。すなわち、心理的適応(英語版)の結果、配偶者も社会的地位も食料も常に不足した先史時代の人類の環境における苛烈な資源競争に勝利したのであった。例えば、ポール・H・ルビンは人類が進化した時期における技術革新の速度が遅すぎて、個人が存命中に技術革新に気づくことはないと主張、「どの個人も技術と収入が一定した世界に生きた。そのため、成長を理解したり、成長のために計画するメカニズムを進化を通じて会得するインセンティブがなかった」という:162。また、ルビンは一般人と経済学者の経済状況に対する理解が違う場合(例えば労働塊の誤謬において)を指摘した。この視点からみると、ゼロサム思考は人類が資源分配に対する基本的な考え方になり、基本経済学の教育を受けるなどしてその考え方を捨て去る必要がある。
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