種族と様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/08 06:46 UTC 版)
古典ドゥルパドには大きく分けて4種類(「ヴァニス」、「バニス」)あると言われている。「ガウリ」(ゴハー)、「クハンダー」、「ナウハー」、「ダガー」の4種類である。7世紀から伝わる歌い方(ギーティス)を5種類に分類すると、シュッドゥハ、ブヒンナ、ガウリ、ヴェグスワラ、サドゥハラニがある。しかしもっと重要な事は、グハラナ(家)という家族毎の様式がある事だ。最も有名なグハラナはダガー家で、ダガー・ヴァニで歌った。ダガー式はアラプに重点を置き、何世代にも渡って(時に兄弟の)組で歌って来た。ダガー家はムスリムだがヒンドゥー教の神と女神の歌を歌う。ダガー家以外の卓越したドゥルパド歌いは、Uday Bhawalkar(ウダイ・ブハワルカー)やRitwik Sanyal(リトゥウィク・サニャル)、同じくダガー・ヴァニに所属するグンデチャ兄弟だろう。 ビハール州からマッリク(ダーブハンガ・グハラナ)とミシュラ(ベッティアー・グハラナ)の2つのグハラナが出現した。マッリクはクハンダー・ヴァニに繋がり、様々なラヤカリを加えた即興のアラプを完成した曲に乗せる手法を取る。ラム・チャトゥー・マッリクとヴィドゥー・マッリク、シヤラム・ティワリは良く知られた歌手である。今日ではダーブハンガ・グハラナの老人演奏家はプレム・クマー・マッリクである。プラシャント・クマー・マッリクとニシャント・クマー・マッリク(マッリク兄弟)はダーブハンガの伝統を守る若いドゥルパド歌手である。ミシュラ達はナウハーとクハンダーの両方の様式を学び、特徴的なノムトム・アラプの技術を加えている。このグハラナはベッティアー・ラジの保護の下で栄えた。今日の最も有名なベッティアー・グハラナの歌手はインドゥラキショレ・ミシュラとファルグニ・ミトゥラである。ダーブハンガとベッティアーで流行っているドゥルパドの様式は、ハヴェリ式として知られている。パキスタンでは、ドゥラパドはクハンダー式で歌うタルワンディ・グハラナが有名である。
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