種子植物の受精
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 14:04 UTC 版)
種子植物は、花粉が雌蘂の柱頭に着くことを受精と同一視する場合があるが、これは受粉と呼ばれる。花粉から花粉管が伸び、それが胚珠に届き、胚珠内にある卵細胞と花粉管内の精核(精細胞)が融合することが受精である。花粉管が卵細胞に正確にたどりつけるのは、胚のうにある助細胞が導いているからである。トレニアという植物を使いこのことを発見した名古屋大学の東山教授らの論文は2001年の「Science」に掲載され、写真が表紙を飾った。その後も東山教授らは研究を続け、助細胞が出すシステインに富む2種類の低分子量タンパク質によって花粉管が誘引されているということを突き止めた。東山教授らはこれらのタンパク質を「ルアー1」、「ルアー2」と名付け、この研究結果の写真は2009年の「Nature」の表紙に載ったのである。また、被子植物は重複受精と呼ばれる独特な受精形式を行う(被子植物#重複受精を参照)。
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