種の追加と再考
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:32 UTC 版)
1869年にハリー・シーリー(英語版)はこの属の新種を複数命名した。SMC B55599-55609に基づいたAcanthopholis macrocercus、SMC B55454, SMC B55455-55460に基づいたAcanthopholis platypus、SMC B5558-55560, B55562, B55566-55568, B55569に基づいたAcanthopholis stereocercus およびSMC 55551-SMC 55557に基づいた Acanthopholis eucercusである。1878年にシーリーはAcanthopholis tanyspondylusを命名したものの、1879年にEucercosaurus tanyspondylusへと改名している。同年、シーリーはAcanthopholis stereocercusの標本を一部分割し、アノプロサウルスの新種Anoplosaurus majorとしている。しかし、1902年フランツ・ノプシャはこれをアカントフォリスの別の種であるAcanthopholis majorとした。ノプシャは同時に、Anoplosaurus curtonotus をAcanthopholis curtonotusをへと改名した。1879年にシーリーはA. macrocercusのタイプ標本の一部に基づいてシンゴノサウルス(Syngonosaurus)を命名した。1956年にフリードリヒ・フォン・ヒューネはA. platypusをMacrurosaurus platypusと改名した。 1999年にXabier Pereda-SuperbiolaおよびPaul M. Barrettはアカントフォリスの化石の再評価を行い、その結果全ての種が疑問名であるという結論に達した。つまり、ノドサウルス科の種に由来するという以上の識別が出来ないタイプ標本に基づいており、不正当な名前だということである。これらの標本の化石は関節状態ではなく断片的なものも多い。曲竜類のものであるかどうかも疑わしいものすらある。また彼らはシーリーが博物館の標本のラベルとして使用したものの発表しなかった種があったことも発見した(SMC B55463-55490に付けられた"Acanthopholis hughesii" とSMC B55491-55526に付けられた"Acanthopholis keepingi")。両者の名前は新種としては提案されず、裸名とされた。
※この「種の追加と再考」の解説は、「アカントフォリス」の解説の一部です。
「種の追加と再考」を含む「アカントフォリス」の記事については、「アカントフォリス」の概要を参照ください。
- 種の追加と再考のページへのリンク