科学史への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:26 UTC 版)
「科学的認識の成立条件」の記事における「科学史への応用」の解説
唐木田健一は板倉の科学論を評価して次のように従来の科学論を批判している。 板倉はまず、理論選択の基準はその単純性(あるいは非技巧性)にあるとするマッハ主義を批判します。地動説を採用すれば現象の説明は簡単になるということは、天動説の大家プトレマイオスが主張していたことです。マッハ主義ではコペルニクス的回転の意義を評価できないのです。さらに、基本理論の交代が理論の外のきっかけ、たとえば新事実の発見や他の理論の影響によって引き起こされるという「機械論」も科学史の現実とは合いません。同様にして、理論は事実に合わせて変化するという「実証主義」も、天動説は大いに実証的であった点で、排除されます。 また、唐木田は「またコペルニクスもプトレマイオスも「どっちもどっち」という「相対主義」も排除される」と述べている。 「板倉聖宣#科学思想」も参照
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