科学万博会期中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 17:10 UTC 版)
「つくばエキスポセンター」の記事における「科学万博会期中」の解説
「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに開かれた国際科学技術博覧会(科学万博つくば'85)では、日本政府が出展する展示館が5館あり、そのうち当初から恒久施設として建設されたのが、つくばエキスポセンターであった。科学万博は当時の筑波郡谷田部町御幸が丘(現在のつくば市御幸が丘)を第1会場、新治郡桜村吾妻(現在のつくば市吾妻)を第2会場(都心会場・シティ会場)とし、エキスポセンターは第2会場に建設されることになった。1983年(昭和58年)、起工式を挙行、1985年(昭和60年)3月10日に政府出展の他の4館と同時に開館式を行った。 1985年(昭和60年)3月17日に万博が開幕、同年9月16日までの会期中に万博には20,334,727人が訪れた。会期中は第1会場と第2会場の間、約4kmをシャトルバス(200円)が結んだ。しかし第1会場から離れたエキスポセンターのある第2会場は、閉幕日こそ賑ったものの、ほかの日は入場者数が振るわず、隣接地で営業していたふれあいランドのテナント44店のうち3割が会期中に閉店に追い込まれるほどであった。 万博会期中のつくばエキスポセンターは、サイエンスフォーラム(日本の科学技術を世界に発信)、こどもパーク(環境・人間の再発見をテーマ)、コズミックホール(プラネタリウム・高品位テレビ、松本零士作『アレイの鏡』を上映)の3つから構成されていた。閉幕日には、日本政府館の総館長を務めた福島公夫がエキスポセンターについて「万博の記念館の役割も持たせ、主会場の展示を残す計画です。」と表明した。科学技術庁ではこの時、運営母体となる財団法人の結成・政府館の展示物のうちエキスポセンターに移すものの精選・予算措置などの準備を進めていた。
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