科学としての家政学の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:21 UTC 版)
戦後を迎え、民主主義の基本理念である「日本国憲法」の制定と公布がされ、日本はこれまでの封建的な「イエ」本位の家政観から解放されるようになった。個人主義・男女同権を謳う「民主的な家庭の建設」という家政思想のもとでの新民法の公布,教育基本法の制定,公布がおこなわれ、家政学成立の基礎が確立されつつあった。 新制大学が設置され、女子大学の設立と家政学の発展に大きな影響を与えた。しかし当初女子大学における家政学部の必要性について、女子専門学校の家事科・裁縫科は実技を特に重んじているため、家政学がまだ学問として発展しているとは言いがたいとされ、中等教育で十分という認識により最初は見送られた。 1948年(昭和23年)、初めての女子大学の設立が認可され、日本女子大学が新制大学として家政学部を開講した。これによって「科学としての家政学」が研究される素地が誕生した。 1949年(昭和24年)、「家政学ならびにその教育に関する研究の促進と普及を図ることを目的」とした「(日本)家政学会」が創設され,名実とともに家政学が成立した。 家政学会 以後単に「家政学会」とあるものは「日本家政学会」を差すものと解釈されたい。
※この「科学としての家政学の成立」の解説は、「家政学」の解説の一部です。
「科学としての家政学の成立」を含む「家政学」の記事については、「家政学」の概要を参照ください。
- 科学としての家政学の成立のページへのリンク