福音主義ラウレンティウス教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 19:06 UTC 版)
「ウージンゲン」の記事における「福音主義ラウレンティウス教会」の解説
福音主義ラウレンティウス教会は、ウージンゲン旧市街の周縁部、南西に向かって急勾配で落ち込む斜面の上にある。この教会は堂々とした擁壁で補強されている。この教会の成立した経緯は明らかでない。一般に言われる文献記述の1190年は適切ではない。これはテューリンゲン州ヴァルトブルク郡(ドイツ語版、英語版)のエクゼン(ドイツ語版、英語版)にある同名の教会の事を記している。 さらに、この教会の下に古い教会の遺構があるのかという点についても情報はない。現在の教会の南西の谷にある地名「アルター・キルヒホーフ」(直訳すると「古い教会の庭」)がその先行する建物を示しているのかという点も決着はついていない。20世紀の初めに小さな教会の基礎壁が発見されたという主張 があるが、これを裏付ける証拠は何も遺されていない。従ってこの主張は、この教会が11世紀に設けられたという説と同様に信憑性がない。 この教会堂についての文献上の証拠は、13世紀以降は存在しており、15世紀末に老朽化のために全面的な改修がなされ、塔(ドイツ語版、英語版)が建立された。この際、要石の下に1490年という年号が彫り込まれた。ここでは、"4" が下向きに開いた "8" のように記されている。塔自体は、防衛塔として企図されており、古い都市防衛施設の役割を負っていた。塔守には、鐘突と火災監視の役割が与えられていたと考えられる。 教会の外観は1635年以降大きく変わっていない。教会はこの年に焼失し、1651年から1658年に再建された。この際に塔は特徴的なバロック様式のボンネット型屋根を戴くことになった。この塔は2005年から2006年に完全に修復された。
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