福井県警察嶺南機動隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:33 UTC 版)
「原発特別警備部隊」の記事における「福井県警察嶺南機動隊」の解説
2000年、福井県警察本部生活安全部の自動車警ら隊が警備部に隷属替えされて嶺南機動隊として発足した。当初は、原子力関連施設の警戒警備を含めた嶺南方面の警備事象に対応するとともに、中部管区機動隊の福井小隊としての役割も担っていた。そして2004年、同隊内に、警部を隊長として、2個小隊編制の原子力関連施設警戒隊が設置された。これに伴い機動隊は10名増員されて約70名体制となり、うち38名が警戒隊の専従要員として振り分けられた。また2013年には、嶺南機動隊は更に39名増員されており、2014年の時点で、この原子力関連施設警戒隊は全国唯一の専従部隊とされていた。 嶺南機動隊は主として嶺南地域における原子力関連施設等の警戒、警備活動を行うものとされており、同地域で原子力発電所施設以外の災害やその他事象がある場合は、福井市にある県警機動隊が対応することになっていた。嶺南機動隊は福井県警察に所属していたものの、経費は国の予算から支出されており、警視庁の東京国際空港テロ対処部隊や千葉県警察の成田国際空港警備隊とともに、機動隊に準じた部隊として位置づけられていた。また2020年3月には、テロ抑止効果を高めて県民の安心感を醸成するため、嶺南機動隊は原子力施設警備隊に改称されて、名実共に原子力施設の警備活動へと専従することになった。
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