神舟4号とは? わかりやすく解説

神舟4号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 09:19 UTC 版)

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神舟4号
ミッションの情報
ミッション名 神舟4号
乗員数 0
打上げ機 長征2号F
発射台 酒泉衛星発射センター
打上げ日時 2002年12月29日
16:40(UTC)
着陸または着水日時 2003年1月5日
11:16 (UTC)
ミッション期間 6日18時間36分
年表
前回 次回
神舟3号 神舟5号

神舟4号(Shenzhou 4)は、2002年12月29日に打ち上げられた神舟宇宙船の4回目の無人ミッションである。生命維持システムのテストのため、2体の宇宙飛行士のダミーが乗せられた。

宇宙船には、寝袋、食品、薬品等までを含む、有人飛行に必要な装備が全て積みこまれた。窓は、宇宙飛行士がパラシュートが開く様子を確認できるために、大気圏再突入後も透明のままの新素材で作られた。神舟4号で使われた宇宙船は、神舟5号で使われたものとほとんど変わらなかったと言われている。有人飛行に必要な手動コントロールや緊急着陸を行なう機能も備えていた。打ち上げの1週間前、宇宙飛行士は、システムに馴れるためにこの宇宙船の中で訓練を行なった。

当初、この宇宙船は高度198㎞から331㎞を軌道傾斜角42.4°で飛行していた。12月29日23時35分(UTC)に高度が330㎞から337㎞に引き上げられ、1月4日と1月5日にも若干の操作が行なわれた。1月1日以降は軌道減衰が徐々に高くなり、軌道モジュールの太陽電池が初めて展開したと考えられた。

神舟4号の打ち上げには、全国人民代表大会議長の李鵬、副首相で中国共産党中央委員会政治局常務委員会委員の呉邦国、同委員の賈慶林中華人民共和国中央軍事委員会曹剛川中国人民政治協商会議副議長のSong Jian、中国人民解放軍総装備部部長の李継耐ら幹部が立ち会った。

神舟4号では、植物の生育に対する無重力の効果を調べるため、ボタン科の植物の種が運ばれた。また、物理学、生物学、医学、地球観測、材料科学、天文学等の分野で52の実験を行なった。

このミッションには、4隻の追跡船が使用された。1隻は西大西洋の南アフリカ共和国沿岸、1隻はインド洋の西オーストラリア近郊、1隻は北太平洋の日本南方、そしてもう1隻は南太平洋のニュージーランド西方に配置された。

再突入モジュールは、内モンゴル自治区フフホト市から約40kmのところに無事着陸した。再突入の指示は、南アフリカ沿岸の追跡船から出された。中国は、緊急脱出システムのテストのために着水を行なうのではないかと見られていたが、そうはならなかった。軌道モジュールは、そのまま2003年9月9日まで軌道上の飛行を続けた。

関連項目

出典


神舟4号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:49 UTC 版)

神舟」の記事における「神舟4号」の解説

神舟4号は、2002年12月30日打ち上げられた。有人打ち上げ向けた最終リハーサル行い打ち上げ数時間前まで飛行士搭乗して準備行った3号同様に人形乗せ宇宙空間では搭載機器による実験を行う。翌2003年1月5日帰還カプセル回収成功した同時に打ち上げられ電子偵察衛星では、補助ロケット噴射方向逆転させ、一時的に軌道離脱させる遠隔操作衛星からの偽装物体放出など、軍事色の強い実験行った

※この「神舟4号」の解説は、「神舟」の解説の一部です。
「神舟4号」を含む「神舟」の記事については、「神舟」の概要を参照ください。

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