神奈備山古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/23 14:13 UTC 版)
横山古墳群中、最大の古墳である神奈備山(かんなびやま)古墳は、あわら市瓜生地区に位置する古墳時代後期(6世紀中頃)の前方後円墳。墳丘は二段築成で、主軸の長さは64.4m。幅29mの前方部を北にして、後円部は径31.8m。地山を削りその上に盛土し、盛土の崩れを防ぐため河原石で葺石がしてあった。 横穴式の石室は主軸と斜めに開いている。側壁は凝灰岩の切石積みで石室の全長6.3m。玄室は長さ3.5m。羨道は幅1.4m、長さ2.2m、高さ1.4m。天井石は5枚で、玄室の中央に朱がついた自然石の平板が2枚ある。 副葬品として、装身具類は小型銅鏡片・金環・ガラス小玉が、武器・武具類では環頭大刀把頭片・鉄刀・鉄鏃・挂甲片などが出土し、他にも農工具や馬具、須恵器片も多数検出されている。
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