祇園囃子 (1953年の映画)とは? わかりやすく解説

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祇園囃子 (1953年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 03:49 UTC 版)

祇園囃子
映画『祇園囃子』(ポスター)
監督 溝口健二
脚本 依田義賢
出演者 木暮実千代
若尾文子
撮影 宮川一夫
編集 宮田味津三
製作会社 大映大映京都撮影所[1][2]
配給 大映
公開 1953年8月12日
上映時間 85分
製作国 日本
言語 日本語
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祇園囃子』(ぎおんばやし)は、1953年に公開された溝口健二監督の日本映画作品。川口松太郎の小説が原作である。

あらすじ

祇園芸妓・美代春[3]の屋形[4]に、上七軒で芸妓をしていた母を亡くしたばかりの少女・栄子が舞妓志願に訪れる。栄子の父は美代春の昔からの馴染み客だったが、メリヤス問屋の商売が零落し、体調もすぐれずに細々とした日々を過ごしている。美代春の使いとして訪れた男衆[5]に向かって、栄子の保証人にはならないと言う。しかし、栄子の熱意に負けた美代春は彼女を仕込む決心をした。

一年間の舞妓修行を経た栄子は美代栄として見世出しし、お茶屋の座敷で車両会社の専務・楠田に見初められる。美代春も楠田の取引先である役所の課長・神崎に好意を抱かれる。

美代春と美代栄を連れて上京した楠田は、美代春たちには内緒で神崎も呼び寄せていた。宿泊先の旅館で神崎の相手をするように頼まれた美代春は困惑しながらも神崎と対面する。いっぽう、美代栄は強引に迫る楠田を拒みながら大怪我を負わせてしまう。この事件で美代春と美代栄はお茶屋への出入りを止められ、屋形で侘びしい日々を送ることになる。

しばらくして、お君から神崎の座敷に来るようにとの連絡が届く。従えば、美代栄の事件のことは許すという。戸惑いながらも行く決心をする美代春。一夜明けて屋形に戻った美代春をなじる美代栄。世代も考え方も違うふたりの心がぶつかり合ったのち、いっそう堅い絆で結ばれていく。

キャスト

木暮実千代(左)と若尾文子(右)

スタッフ

受賞

テレビドラマ

本作を原作とするテレビドラマが、1963年3月21日と同年3月28日の2回に渡って、日本テレビ系列の『武田ロマン劇場』(武田薬品工業一社提供木曜20:45 - 21:30)で放送された。制作は読売テレビ。出演者は高千穂ひづる、北條きく子、徳大寺伸、江田嶋隆、中村雅子、藤尾純

日本テレビ系列 武田ロマン劇場
前番組 番組名 次番組
蛍の光
祇園囃子
(ドラマ版)
春来る銀座

脚注

  1. ^ a b c d e f g 祇園囃子”. 角川映画. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f kinenote.
  3. ^ 自宅玄関に向かう路地の入口には美代春と並んで寺田美代の表札が掲げられている。
  4. ^ やかた。花街で芸妓や舞妓が暮らす住まいを言う。
  5. ^ おとこし。あるいは、おとこしゅ。芸妓や舞妓の着付けをするとともに、諸般の相談や仲介にもあたる。
  6. ^ 国立映画アーカイブ.

参考文献

外部リンク




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