祇園坊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 02:56 UTC 版)
祇園坊(ぎおんぼう)とは、現在の広島県広島市安佐南区祇園相田原産の柿の品種・祇園坊柿[1][2][3][4][5][6][7][8]を使用した和菓子の一種[4]。
原産地の広島の形状は柿ようかんであるが[2][4][6][7]、京都府で「祇園坊」という名称の和菓子は形状及び、製法も異なる。京都の「祇園坊」という名称について「京都の和菓子ドットコム」等では、名前の祇園は京都の祇園ではなく、広島の祇園という土地名からと説明されている[8][9]。京都の「祇園坊」は干し柿に似た形状を呈するが、求肥に餡を詰め、白砂糖をまぶして作られ、柿を乾燥させた干し柿とは異なる[8][10][11]。
読売新聞夕刊都民版1962年8月10日付の「駅弁日本一周」というコラムでは、広島駅で売られる特産のカキと広島菜が入った駅弁などが紹介され[12]、1962年頃に広島駅で「祇園坊ー干しガキ(柿)ーで作ったカキようかんが、広島のおみやげとして50円で販売されている」と書かれている[12]。
砂糖が高価で希少だった時代には、渋柿を材料として作られた干し柿が貴重な甘味料であり、非常に一般的に多くの家庭で食べられていた。このような背景から柿を原料とした和菓子が作られ、以来現代に至るまで日本で最も親しまれている和菓子の一つとなっている[要出典]。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ 山本朗『広島県大百科事典(上)』中国新聞社、1982年、237頁。
- ^ a b 認定品名 廣島名産 柿羊羹 祇園坊 — 広島市ホームページ
- ^ 管内の農産物 - JA広島市、特産品 - 祇園町商工会、祇園坊柿 観光・旅行ガイド - ぐるたび - ぐるなび、夏目漱石も愛した広島の高級柿、江戸時代から続く稀少種「祇園坊柿」のルーツに迫る
- ^ a b c 祇園坊柿 - コトバンク
- ^ 柿羊羹 祇園坊 - 平安堂梅坪、祇園坊柿の収穫 - 平安堂梅坪
- ^ a b c 祇園坊柿 - e地産地消 - eヘルシーレシピ - 第一三共株式会社
- ^ a b 田淵実夫「ふるさとの味 ≪広島県≫ あり過ぎるうまいもの」『週刊読売』1965年8月1日号、読売新聞社、48頁。
- ^ a b c 京都の美味しい 干し柿(ほしがき) 吊るし柿(つるしがき) のお菓子 - 大原女家(おはらめや)「祇園坊(ぎおんぼう)」をたべてみた!
- ^ 求肥製 祇園坊 | 生菓子 | とらやの和菓子|株式会社 虎屋
- ^ 季の和菓子 5.求肥製「祇園坊」, Kyo-gashi Kyoto Confectionery
- ^ 京都の美味しい 干し柿(ほしがき) 吊るし柿(つるしがき) のお菓子 - 大原女家(おはらめや)「祇園坊(ぎおんぼう)」をたべてみた!
- ^ a b “駅弁日本一周 広島駅 特産のカキと広島菜”. 読売新聞夕刊都民版 (読売新聞社): p. 5. (1962年8月10日)
- ^ 祇園坊柿|広島地産地消ファンクラブ | 県産品のご案内
- ^ 【旬食動画】広島さとやま食材 9)祇園坊柿(安芸太田町)
- ^ ふるさとブランド 祇園坊柿, すこぶる広島 Winter, vol. 57, Hiroshima Prefecture, 2005-1-31
参考文献
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- 季の和菓子 5.求肥製「祇園坊」, Kyo-gashi Kyoto Confectionery.
- 京都の美味しい 干し柿(ほしがき) 吊るし柿(つるしがき) のお菓子 - 大原女家(おはらめや)「祇園坊(ぎおんぼう)」をたべてみた!, 京都の和菓子ドットコム.
- ふるさとブランド 祇園坊柿, すこぶる広島 Winter, vol. 57, Hiroshima Prefecture, 2005-1-31.
- 祇園坊柿/JA広島市 秋の味 真空パックで, The Japan Agricultural News, 07-11-19. [リンク切れ]
- こんなにもある柿のいろいろ 第五十四回 「祇園坊(ぎおんぼう)」, 柿にまつわるおもしろ雑学 大かき八年 No. 54, 御菓子本舗「槌谷」, 2006-2-10. [リンク切れ]
祇園坊と同じ種類の言葉
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