礼砲任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:23 UTC 版)
「礼砲」も参照 陸上自衛隊唯一の礼砲部隊として、羽田空港における外国国賓・公賓等専用機到着時の礼砲を随時実施しているほか、皇室関連として、第1特科連隊時代を含めて2度の即位礼正殿の儀の礼砲、昭和天皇の大喪の礼における弔砲を実施した。礼砲は通常装備のFH70でなく、関東補給処にて礼砲用として保管する105mm榴弾砲M2A1(10榴)を使用する。これは砲身の長いFH70等では射撃音が大き過ぎる上に高音なため、礼砲・演奏用には不適なためである。 礼砲は1個中隊規模で4中隊持ち回りで編成され、タイミングを調整する指揮所、指揮所に要人の状況報告を行う前進観測班、4門の10榴で編成される戦砲班からなり、中隊長が指揮を執る。服装は甲武装で行う。 令和の即位礼正殿の儀では第1中隊が担当。安倍晋三内閣総理大臣の発する「天皇陛下」の「て」の声に併せ、正殿で待機していた第1特科隊長が携帯電話で指揮所にいる第1中隊長に通達。指揮所から戦砲隊長に下達する形をとった。 礼砲以外では、序曲『1812年』における演奏での使用、駐屯地記念式典での各種訓練展示における敵方の火砲役等として空砲を用いる。
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