研究の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 09:31 UTC 版)
「タスクに基づく言語指導法」の記事における「研究の展開」の解説
ピーター・スクハン(Peter Skehan)は、タスクを行っている学習者の発話の正確さ、複雑さ、流暢さの三側面はそれぞれ三竦みの関係にあるという相殺仮説を提唱した。それを基に、タスクの特性や遂行方法が学習者の発話のどの点を促すのかを実験で明らかにし、その結果に基づいて教師は発話の三側面をバランスよく指導できるタスクを用いるべきだと主張している。 スクハンの主張に対し、ピーター・ロビンソンは、学習者の注意資源は多面的であり、複雑性の高いタスクを用いることによって、学習者の発話の正確さ、そして複雑さを同時に高めることができるとする。また、発話の正確さ、複雑さの両面を高めることが出来るタスクの複雑性を決定づける要因を明らかにし、教師はその要因を複雑化させることによってのみタスクの配列が決定されると主張している。 このような科学的な理論構築の他、近年では2年に一度、タスクに基づく教授法のみを扱った国際学会が開催され、研究者同士のやり取りが活発になされている。
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