短期暦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 02:00 UTC 版)
古典期後期に、マヤでは長期暦のかわりに、それを省略した短期暦を使用するようになった。ティカルの祭壇14にその例が見られる。後古典期のユカタン諸王国では長期暦ではなく短期暦が使われた。短期暦は13カトゥン(260トゥン)の周期を持ち、その最後の日であるアハウ(王)の日によって名づけられた。アステカの1のワニに対応する1イミシュの日が周期の最初の日とされ、カトゥン11アハウからカトゥン13アハウまで、数字は11→9→7→5→3→1→12→10→8→6→4→2→13のように変化していく(1カトゥンを構成する20×360日を13で割ると11余るため)。13アハウの年の翌日は再び1イミシュになる。この体系は植民地時代の書物であるチラム・バラムの書で使われている。メソアメリカに特徴的なやり方により、チラム・バラムの書では時間の周期を空間に投影して、ユカタンの地を13の「王国」(13のアハウオブ(王の複数形)からなる)に分けている。
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短期暦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 01:25 UTC 版)
スペイン人がマヤの地を訪れたときにはもはや長期暦は使われていなかったが、それを簡単にした短期暦が後古典期のマヤ低地で使われていた。この暦は『チラム・バラムの書』のような後世の書物にも使われている。短期暦ではバクトゥンを使わず、カトゥンをその最後の日のツォルキンによる日付で呼んだ。この方式では13カトゥン(93600日、256年強)で一周する。カトゥンの日数(7200日)は20の倍数なので、20日周期は常にアハウになる。また、7200 = 13 × 553 + 11 なので、13日の数字は11ずつ進む。
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