直接話法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 14:34 UTC 版)
直接話法は、元発話の表現をそのまま再現した形をとる様式である。しかし、事実として元発話の表現を忠実に再現しているとは限らない。元発話の表現から大きく改変されていても、文法形式上は直接話法と扱われる。つまり忠実な再現に「見える」表現のことである。例えば次の表現は元のAさんの表現から大きく改変されているが、直接話法である。 あいつさぁ、あの時、「ヤダヤダまだ帰らないぞー、もう1泊するんだからぁー!!」って言い張るんだよ。 類例に次のようなものがある。 そこでシュミット氏は「乾盃!」とドイツ語で言った。 このように直接話法であっても伝達者の解釈が関与し、引用表現は「創造」されるものである。そもそも「思考」を直接話法で引用する場合、「元発話」の表現がどんな形だったかは客観的に不明である。 直接話法は必ずしも鉤括弧その他の引用符で括られるわけではない。また引用符で括られた表現が必ずしも直接話法とは限らない。 藤田保幸は、間接話法と違って直接話法には終助詞など「伝達のムード」があると分析する。
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