監督・制作スタッフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:27 UTC 版)
東宝専属の監督だった黒澤明は協定締結前に大映で専属女優・京マチ子主演の映画『羅生門』を撮り、後に東宝作品でも京の起用を熱望したが、大映がこれを許さず、結局実現しなかった。 松竹専属の監督だった小津安二郎は、大映専属の女優山本富士子と東宝専属の女優司葉子の出演を希望し、実現した(山本は『彼岸花』、司は『秋日和』)が、それぞれの会社から「自社で1本映画を撮ること」という条件をつけられた。それで制作されたのが『浮草』(大映)、『小早川家の秋』(東宝)である。 この協定が原因で映画界を追われた監督やスタッフの中にはテレビ番組の制作に転向した者がいる。このような者たちが昭和40年代以降のテレビドラマなどの制作に携わり、テレビの制作レベル向上に果たした役割は小さくない。
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