百人の花仙、人界に降りる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:40 UTC 版)
三月三日、西王母の誕生日に、仙女が集まる。この席で、嫦娥が百花仙子に、「百花を一斉に咲かせるように」と言う。しかし、百花仙子はこれを断る。それから、かなりの年月が過ぎ、天星心月狐という天星が下界で生まれ変わり、武則天となっていた。彼女は、徐敬業や駱賓王の反乱を鎮圧し、中宗を追い、武周をうち立て、女性の身で皇帝となる。武則天は、気まぐれで冬に「百花斉放(いろいろな花が咲く)」の命を下した。時に百花仙子は麻姑と碁を打っており、洞府にいなかったので、花を司る神は武則天の命令を恐れ、次々に花を咲かせ、牡丹だけが遅れて咲き、貶しめられ洛陽に植えられた。天帝は百花仙子が陰陽を乱し,「時ならずして咲き、地上の王に媚びた(呈豔於非時之候,獻媚於世主之前)」として、罰として百花仙子と九十九人の花仙(花を司る仙人)を地上に生まれ変わらせて流罪にした。そして海外をめぐり、艱難辛苦をくぐって、やっと罪が許されるとした。百人の仙人は、中国や海外の人間の女性の身に生まれ変わる。(第1回~第6回)
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