白幡八幡神社とは? わかりやすく解説

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白幡八幡神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 17:45 UTC 版)

白幡八幡神社
所在地 千葉県山武市白幡824
位置 北緯35度34分35秒 東経140度26分20秒 / 北緯35.57639度 東経140.43889度 / 35.57639; 140.43889座標: 北緯35度34分35秒 東経140度26分20秒 / 北緯35.57639度 東経140.43889度 / 35.57639; 140.43889
主祭神 誉田別尊・天照大神・天児屋根命
社格 村社
創建 寛和元年(985年
例祭 旧暦の9月9日
主な神事 御旗織りの行事
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白幡八幡神社(しらはたはちまんじんじゃ)は、千葉県山武市白幡(上総国山辺郡)にある八幡神社。旧社格は村社。誉田別尊天照大神天児屋根命を祀る。

概要

寛和元年(985年)に大和国の僧妙香がこの地を訪れ、阿弥陀如来像を奉納し如来寺(現在の般若院)を創建した際、山城国石清水八幡宮より御神影を勧請し、寺の隣地に鎮守神として建立したのが当社の起こりであるという。

治承4年(1180年石橋山の戦いに敗れ房総に逃れた源頼朝が、その後鎌倉を目指した際に参拝し[1]白旗と15本のを献じて源氏の再興と武運長久を祈願したといわれ[2]、それ以来白旗を掲げるのが習しとなり白幡八幡と称したという。頼朝は大願成就の後文治元年(1185年)に社殿と神宝を寄進し、建久3年(1192年)に将兵300騎を従えてお礼参りに訪れた。その際、頼朝に従った将兵の接待にあげ飯が出され、あげ飯の行事は現在も旧暦の9月7日の夜に行われている。また建久7年(1196年)には仕臣4名を派遣し、9月6日から8日にかけて東国鎮護の祭典を行った。

慶長19年(1614年正月には鷹狩りに訪れた徳川家康が立ち寄り[3]、頼朝の掲げた白旗の旗竿に東金御殿の竹林のの寄進を約束し、現在も故事に習って毎年白旗が献ぜられ[4]、その旗竿には東金御殿の竹林の竹が使われる。

年中行事

お竜頭の舞
発祥は明らかでないが、建長8年(1256年)6月に御神木が枯れた際に大風となるとの告知があったため氏子が祈願したところ無事だったこと、文永3年(1266年)春から疫病が流行した際にお竜頭を供えて祈願したところ病から救われたことが由来となっているとされ、お竜頭の疫病引きとして行われるようになったという[5]2007年(平成19年)からは旧暦9月9日に当たる日が過ぎた後の最初の日曜日に開催されている[5]

脚注

  1. ^ 河内源氏の祖源頼信壺井八幡宮氏神とし、八幡太郎義家元服したこともあり、石清水八幡宮は頼朝に崇敬されていた。この後、建久2年(1191年)に頼朝により鶴岡八幡宮に勧請され、以来源氏の守り神になった。
  2. ^ 千葉常胤の孫の成胤が、千葉荘に侵入した藤原親政を生虜にするという快挙を成し遂げ、様子見していた上総広常も参陣し、その後すべての戦いに勝利した。
  3. ^ 当社は千葉県道124号緑海東金線御成街道)と千葉県道121号成東鳴浜線の交差点である白幡交差点の南に位置している。
  4. ^ 旧暦の9月1日、6日、8日の3日間かけて行われる御旗織行事で織られた白旗が献ぜられる。機織に用いられる「いざりばた(居坐機)」は、昭和42年(1967年)に千葉県の有形民俗文化財に指定された。
  5. ^ a b さんむのふるさと散歩 No.16”. 広報さんむ 2007年12月号. 山武市. 2025年2月11日閲覧。

参考文献

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